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SSCC│TAKUMI YOSHIDA So-net blog

TVR Sagaris。

3月14日、箱根で過ごした超多忙な一日の最後に乗ったのがこのTVRサガリスでした。
TVR=ティーヴィーアールというのはイギリスの少量生産スポーツカーメーカーですが、少し前に経営権がイギリス人のピーター・ウィラーからロシア人実業家スモレンスキーに移った新生TVRから送り出された、最もスパルタンかつアグレッシブなモデルがサガリスです。
そのコンセプトは公道を走るルマン仕様レーサーとのこと。
その獰猛さは、あちこちにインテークやスリット風の造形が加えられたFRPボディからも一目瞭然ですね。
アグレッシブではあるけれど全体にブリティッシュスポーツらしい趣味のよさが感じられたウィラー時代のスタイリングと比べると、このサガリスにロシア的なアクの強さを感じるのは僕だけでしょうか?

こうしてプロポーションを見ると、基本となっているボディシェルがT350クーペのものだということが明確に分かります。
このボンネットの下にTVR自社開発になる380psの4リッターDOHC24バルブ・ストレート6が収まり、5段MTを介して後輪を駆動、全長4057mm、車重1078kgといわれるコンパクトで軽量なボディを引っ張り上げるわけです。

僕はT350クーペのスタイリングが好きで、特に斜めリアビューはかなり気に入っていたんですが、サガリスはリアもT350とは雰囲気が激変してしまいました。
TVR本社のウェブサイトを見ると、英国仕様のサガリスのリアはもっと派手で、マフラーはサイドに向かって左右に突き出し、リアウィンドーの下にはステイつきのウイングが備わっていて、むしろこれよりカッコよかったりします。

しかしその一方でインテリアは従来のラインを踏襲していて、このメーターなんか精悍というよりもむしろ可愛らしい雰囲気を感じさせますね。
左は32=320km/hまでのスピードメーター、右は8=8000rpmまでのタコメーターで、いずれも下の部分にデジタルの数字が表示されます。

コクピットのデザインはT350クーペのそれと基本的に変わらず、レーシングカー的なスパルタンさというより、適度にゴージャスでモダンな空気が支配的だといえます。
でも、ステアリングホイールは依然としてエアバッグなしのパーソナルを装着、クラッシュして死ぬのが怖いなら乗らなくて結構、という潔さが僕はけっこう好きですね。

TVRで僕が好きなもうひとつのディテールが、この分厚いアルミ板から削り出したシンプルなオルガン式のABCペダル。
見た目から想像できるとおり、ドライバーの足の裏に素晴らしくソリッドな感触を伝えてくれます。

フロントミドシップにめり込むように搭載されたこのストレート6、低回転からも充分なトルクを生み出す上に、イタリアのマルチシリンダーエンジンも真っ青の猛烈に官能的な唸りを発するのが堪りません。
しかもサガリス、シャシーやボディの剛性感とそれにともなうハンドリングの正確さなどが明らかにT350クーペを上回っている印象でした。
この新生TVRの最新作、デザイン的には僕の好みから逸脱してしまいましたが、その操縦感覚は確実にインプルーブされていると思いました。
その痛快極まるドライビング感覚に興味のある方は、自動車専門誌『Tipo』5月号をチェックしてみてください。
ちなみにプライスは1365万円とのこと・・・。


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iwao

フロントもリアも、ナンバープレートの台座とか、ちゃんと日本仕様に型起こしされているんですね。感心しました。日本仕様は、エラの部分も口が空いてないようですし、マフラーもリア出しに変更されていたり、少し大人しくなったそうですが、それでも、写真で拝見する限り、十分過激かと思います。
吉田さんの言われる官能的な唸りを聞いてみたいですね。
by iwao (2006-03-19 07:10) 

daik@tokyo

こんにちは〜
「サガリス」っていう名前の由来はしらないのですが,「下がりッス」みたいでちょっと・・・(笑)。
デザイン的にはロシアの富豪の血が入ってアクが強くなった,と解釈すればよいのですね〜私には深海魚っぽく見えますし,フロントライトやリヤクォータウィンドウの造形とお尻がすっぱりと切り落とされたようになっているところなどにちょっぴりマーコスのようなディティールも感じます(その辺に英国風味を残したのかも?!)
by daik@tokyo (2006-03-19 09:11) 

lyrico

うわぁあ~゚+.(・∀・)゚+.゚ かっこいぃ~!
ペダルなんてやばいですね、どうしてこんなにかっこいいのでしょう。
音も聞いてみたいっ♪
今度音もUPして下さい~(*゜艸゜)なんて

しばらくご無沙汰していた間に、
またいろいろなところへ行かれてたみたいで、羨ましいデス!
私も先週九州に行きました(*゜v゜*)
また旅が好きになりました。
by lyrico (2006-03-19 17:27) 

GT3

先日試乗してきました!音も録音したのですが、余りの風の強さに
風の音しか、、、ごめんなさい、残念でした(笑)
でもこの車相かわらずのTVRでした。近くでみるとカッコいい!
マフラーとか日本の法律に合わずオリジナルじゃなくなったけど
この普通じゃない姿はそそります。(良い趣味とはいえないけど)
アイドリングは相当静かですがアクセルを煽った時の反応と音は、スゲーって感じです。よく車検通ったって感じ。
車の剛性もかなり上がっています。足回りも固めてますが、それでも
かなりしなやかで乗り心地は良いですが、音は盛大にキャビンに入って
きます。
好きものにはたまらないが、デートには使えないだろうな。
まだ慣らし中との事でエンジンはその真価を発揮できませんでしたが
思ったほどトルクがなく速さという点においては今ひとつに感じたのは
私だけなのかな?と少し疑問。GT3との比較なので、馬力の程度はだいたい同じはずだけど、、、
近いうちに取材に貸し出すとの事なので、その辺りをどう評価するか少し楽しみ!
でも、現代のスポーツカーが失った世界を体現していると言う点においてはかなり貴重な車だし、あの乗り味と雰囲気は最高。欲しい~!
by GT3 (2006-03-22 01:52) 

吉田 匠

GT3さん、乗りましたか、サガリス。
「思ったほどトルクがなく速さという点においては今ひとつに感じた」とのことですが、たしかにGT3とは加速感が違いますね。
僕が乗ったときもまだ慣らし中で、4500rpmをレヴリミットに設定されていたので、トップエンドの迫力は味わえませんでしたけれど。
で、GT3とサガリスの2台態勢? 
だったら凄いけど、まさかね・・・。
by 吉田 匠 (2006-03-23 10:41) 

you

こんにちは。いつもブログ拝見しております。
サガリスは、前のモデルから変わった印象を持っていたのですが、経営権がロシア人に移ったとのことで納得しました。私も前のモデルの方が好きでしたが、時間が経てば変わるかも。
アルミ削りだしのオルガン式ペダルいいです。

> でも、ステアリングホイールは依然としてエア
> バッグなしのパーソナルを装着、
を読んで「おお」と思ったのですが、うちのエリーゼもそうでした^^;。「クラッシュして死ぬ」という自覚がなかったので、参考になりました。
by you (2006-03-23 13:17) 

sae-sae

クラッシュして死ぬ・・・・そんな車多分日本じゃ作らない。

作ってるかもしれないけど・・。
なんというか。はあ・・・。
スポーツカーって遊びじゃないんすよね。
by sae-sae (2006-03-26 18:11) 

GT3

吉田さんからコメントいただけるなんてそれだけで感激です。
吉田さんの雑誌の記事は大変参考にさせていただいております。
これからもご活躍期待しております。
それと、もちろんサガリスとGT3の2台体制はあり得ないです(笑)
既にディスカバリー3を含め3台体制で、私に対する近所の評判は聞かなくても分かっている状態?です。
サガリスは慣らしが終わった状態で乗ってみたいですね。
本当にスペック通りの出力があれば感動的な走りをするでしょうから、
是非味わってみたいです。
by GT3 (2006-03-26 23:38) 

pace

友人のTVRキミーラを運転した時、本で読んで知ってはいても、乗り込めもせず降りることも出来なくてオタオタした事を思い出しました。
パワーとか操縦性は置いといて、スポーツカーとは乗り手にスポーツを強いると言う事を再認識させてくれました。

初めてコメントさせていただきますが、20年以上前月曜の午前中に芦ノ湖スカイラインでよくお見かけしました。こちらは単車でしたけど。
by pace (2006-03-28 00:48) 

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